• 2025年10月27日

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が何度も止まる、または浅くなる病気です。無呼吸もしくは低呼吸が1時間あたり5回以上起こる場合に睡眠時無呼吸症候群と診断します。

睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、いびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを引き起こします。日中の眠気は居眠り運転や労災の原因にもなります。また、睡眠時無呼吸症候群では高血圧症、脳卒中、心筋梗塞のリスクが約3-4倍高くなることが知られています。一方で、CPAP治療を行うことで健常人と同等にまで死亡率を低下させることができます。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠ポリソムノグラフ検査(PSG)で診断します。当院で提供している検査には簡易PSG検査、精密PSG検査の2種類があります。

家族やパートナーからいびき、無呼吸を指摘された。日中の眠気があり、仕事や日常生活に支障が出ている場合など、まずは簡易PSG検査を実施します。

簡易PSG検査

2種類のセンサーで睡眠を評価する装置で、鼻のセンサーでいびきや無呼吸を測定します。また、指先のセンサーで酸素飽和度(無呼吸により血中の酸素濃度がていかしているか)を測定します。1時間当たりの無呼吸、低呼吸の回数が40以上の場合、この検査のみでCPAPの治療に進むことができます。1時間当たりの無呼吸、低呼吸の回数が20以上40未満の場合は、精密PSG検査を行うかどうかの相談になります。

当院では簡易PSG検査の機械を所持しており、貸し出しを行っております。ご自宅で機器を装着して就寝、翌日午前中に返却してもらいます。機器の空き状況をお調べしますので、お電話でご予約ください。機器が貸し出し中の場合、翌日午前中の返却が難しい場合は、宅配便で自宅に配送する外部業者のサービスをご案内します。いずれも健康保険が適用され、3割負担の方で約2700円(別途初診料もしくは再診料がかかります)です。

精密PSG検査

1時間当たりの無呼吸、低呼吸の回数が20以上40未満の場合は、精密PSG検査を行うことをお勧めします。

簡易PSG検査のセンサーに加えて、脳波、あごの筋肉の動き、胸部の呼吸の動き、腹部の呼吸の動きのセンサーがあります。精密PSG検査では睡眠の質(睡眠の深さが適切かどうか)、無呼吸のタイプ(口から喉の空気の通りが悪いのか、脳からの指令が原因なのか)、体の向きによる無呼吸の違いが分かります。こちらの検査で1時間当たりの無呼吸、低呼吸の回数が20以上の場合、CPAPの治療に進むことができます。

従来は入院で行う検査でしたが、脳波の測定を簡易的に行うことで自宅でもできるようになりました。当院では自宅で行う精密PSG検査をご案内可能です。宅配便で自宅に配送する外部業者のサービスになります。他院や健康診断で簡易PSG検査をして、その後入院での精密検査を行うかどうか迷っている方はご相談ください。健康保険が適用され、3割負担の方で約12000円(別途初診料もしくは再診料がかかります)です。入院で行う場合と比べて、慣れた自宅、慣れた寝具でのいつもの睡眠を評価できる、仕事を休んだりしなくていいため検査スケジュールの自由度が高いのが利点です。また、入院して検査する場合は個室代なども含めて3-5万円かかるため、金銭的な負担も軽くなります。

院長も実際に精密PSG検査をしてみましたが、センサーをすべて装着するのに10分くらいかかりました。わかりやすい説明書、動画での解説があり、不明点がある場合は検査を提供している業者のサポートがあります。過去に病院での入院精密PSG検査の担当をしていたこともありますが、患者さんがトイレに行きたい場合は一度外して、再度装着するなど大変でした。こちらの機械では装着したまま歩いたり、トイレに行ったりもできます。

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