- 2025年10月9日
秋の花粉症
春の花粉症の原因として代表的なのはスギやヒノキですが、秋にも花粉症があります。
8月末から10月にかけて花粉が飛散するブタクサ、ヨモギ、カナムグラが代表的です。
これらはいずれも河川敷や空き地などに群生する雑草で、クリニック周辺の空き地や公園にも見られます。
この時期に黄色い穂が目立つセイタカアワダチソウがありますが、これは虫媒花(虫によって受粉する花)のため、花粉が飛散しにくく、花粉症の原因にはなりにくいとされています。

症状はスギやヒノキの花粉症と同様に、
目のかゆみ、鼻水、くしゃみなどがみられます。
治療には抗ヒスタミン薬、点眼薬、点鼻薬を使用します。
また、夏から秋にかけてのこの時期は、
気温の変化、台風の到来、秋の花粉、夏に繁殖したダニの死骸などの影響で、
気管支喘息の患者さんにとって発作や症状の悪化が起こりやすい時期です。
普段よりも吸入薬や内服薬をきちんと使用していただき、
症状の悪化がみられる場合は早めの受診をご検討ください。