- 2025年7月25日
呼気一酸化窒素測定検査(FeNO)

呼気一酸化窒素測定検査(FeNO)について解説します。
当院には「長引く咳」で受診される患者さんが多くいらっしゃいます。8週間以上咳が続く場合、その原因の約半分が喘息、咳喘息と報告されています。
咳の診療では問診(お話を伺うこと)、診察(呼吸の音を聴診器で聞くこと)が最も大切ですが、カギとなる検査の一つが呼気一酸化窒素測定検査です。
喘息の診断は吸入改善試験というものになりますが、咳や息切れがひどい状況では大変つらい検査になります。呼気一酸化窒素測定検査は10秒間一定の勢いで息を吐くだけの比較的負担の少ない検査になります。画面を見ながらゲームのような感覚でできますので、小学校低学年以上であれば多くの場合可能です。
のどから肺にかけての空気の通り道、気道の炎症(荒れ具合)を反映して数字が表示されます。基準値としては様々な報告がありますが、当院では米国胸部疾患学会の基準値を参考にしています。数字の高い、低いで結果が出る点もこの検査の分かりやすさだと思います。
ウイルス感染後、慢性副鼻腔炎などでも検査値が上昇しますし、喘息であってもタイプによっては上昇しにくいことが報告されています。喘息かどうか、吸入薬を使用するかどうかは問診、診察、他の検査結果から総合的に判断します。
喘息の治療中の患者さんにおいては、吸入ステロイド薬が確実に気道に到達しているか、量が十分かの指標となります。
長引く咳でお悩みの方、喘息治療中で症状が残っている方、喘息の治療薬で疑問点がある方は当院までご相談ください。
保険点数は呼気ガス分析100点と呼吸機能検査等判断料140点を合わせて240点です。1点=10円ですので、検査にかかる料金は3割負担の方で720円になります。※そのほかに初診料もしくは再診料、処方箋料などがかかります。